6/1(金) ツールド熊野 1stステージ
6/1(金)1stステージ
PHOTO by 三井君
新宮市役所前にて。
1stステージは数十秒の急坂を含む周回コース。トンネルが多く、落車リスクが高いと聞いていたので、なるべく前々で走りたいと思っていた。目標は安全に完走すること。
しかしスタートから猛烈に速くて、1周目から集団後方になんとかしがみつく展開。1周完了時は最後尾で、必死で切れまいと粘る。集団後方はコーナーや道幅が狭くなる区間でのストップアンドゴーが非常にキツイ。JPTのレースよりもキツイ。
2周、3周とこなすうちにスピードと集団の密集度にもだんだんと慣れてきて、多少余裕が出てきた。
周回コース上に2箇所あるトンネルのうち長い方のトンネルが、対面通行のためにコース幅が狭い上に、トンネル中央の照明が消えていてとても暗い。トンネルに入るたびにサングラスを少し下げて裸眼で前を見るようにしていたが、それでも見えづらい。ブレーキをかけず、前の選手との車間を一定に保ちながら走るようにしていたが、結構なスピードで走っているので怖い。
周回を重ねるごとにポジションを上げ、残り5周回。トンネルにはちょうど集団真ん中あたりで入った。そして中央の暗いエリアに入った瞬間、すぐ右側からバイクが柵に接触する音がし、バイク同士がぶつかる音がした。そして中央に設けられているプラスチック製の防護柵がバタバタと倒れる音。
その後、左側に押し寄せてくる人影。後輪に右側からハスられているような重さを感じたが、とりあえず前だけを見て、極力ブレーキをかけずにまっすぐ走る。
そしてトンネルを抜けると後ろはほぼいなく、自分が最後尾になっていた。
危ない、間一髪だった。もう一台後ろの位置を走っていたら、落車に巻き込まれていただろう。
しかしその後、ニュートラルが入ってレースが一旦止まり、3,40分後にレースキャンセルとなった。集団落車により防護柵が壊れて、安全確保ができなくなったとの理由だった。
レースキャンセルは残念だったが、それほど大怪我をした選手がいなくて良かった。あれだけ狭いコースで、照明もあまりないトンネルの中でレースをするのは初めてで、恐怖でしかなかった。
レース終了後、龍太郎小山ポールさんと次の日のコースを試走に行く。札立峠の頂上まで車で行き、札立峠→千枚田の下りを試走。札立の下りは道幅が狭く、苔むしていて滑りやすいと聞いていたが想像以上だった。オーバーランすれば崖下に転落し、怪我では済まなそうな場所もある。
明日はここをレースペースで下るのかと思うと緊張した。