P&P COMPONENTS BOREASホイール
全日本シクロクロスでは、株式会社ホダカ様よりP&P components製ホイールをお借りして出走した。
きっかけは11月下旬、バイシクルクラブの記事か何かでモニター募集の記事を見つけたこと。
これまでのレースで使用していたホイールは、完成車付属のエントリーホイール。さすがにこのホイールで全日本に臨むのは…と思ってホイールを探していたところだった。
1450gと軽量な上にチューブレス対応、さらに安心のアルミホイールと言うことで、まさに渡りに船。すぐに申し込みをした。
そして11月末、モニター当選の通知が届く。初めてのホイールかつ全日本用ということで、サイクルフリーダムに送ってもらって岩佐店長にチューブレスの装着をお願いする。また、希望があれば2セット貸出可能とのことなので、遠慮なく2セットお借りした。
基本スペック
リム素材 | アルミ |
リムハイト | 30.0mm |
リム内幅 | 19.0mm |
車輪径 | 700C |
スポーク | ストレートプルバテッドスポーク |
ハブ | F: Thru Axle 12×100mm 24H R: Thru Axle 12×142mm 24H |
対応タイヤ | クリンチャー/ チューブレスレディ |
ブレーキ | ディスクブレーキ(センターロックタイプ) |
フリーボディ | SHIMANO HG 11速 |
重量(平均値) | F: 645g R: 805g |
付属品 | リムテープ、8/9/10s用スペーサー |
備考 | スルーアクスルは別売り |
ホイールを受け取ってまず感じたのは、その軽さ。ディスクブレーキのアルミホイールで前後1450gは相当軽い。これまで使用していたホイールが1900g以上あったので、その差は歴然だった。ちなみに、アルミホイールの代表格とも言えるフルクラムの「Racing ZERO DB」は1590g、カンパの「SHAMAL ULTRA DB」は1557gで、BOREASの圧勝。
その軽さは乗ってみてもすぐに感じることができた。アップダウンでの登り返しやタイとコーナーからの立ち上がりなどの加速が明らかにスムーズで、特に加減速の多いシクロクロスでは恩恵が大きいと思った。
また、スポーク数は前後とも24本で、シクロクロスでのタフな使用にも十分耐えられそうだった。実際、試走でも幾度となく転倒したり段差にリムを打ち付けたりしたけど、何一つトラブルが出ることは無かった。
そして価格は前後で82,500円(税込)。タイヤ選択やパンクリスク等を考えたとき、シクロクロスでは少なくとも2セット用意しておきたい事を考えると、高価なホイールはキツい。そして低圧でのリム打ちや、万が一破損してしまった時のリム交換なども考えると、やっぱりあまり高価なホイールを使うことは躊躇われるし、カーボンよりもアルミの方が安心できる。
そう考えると「軽量、アルミ、高コスパ」と三拍子揃ったBOREASは、シクロクロス用ホイールとしてかなり優れていると思う。
ちなみに上記の「Racing ZERO DB」は159,500(税込)、「SHAMAL ULTRA DB」は192,500円(税込)とこちらもBOREASが圧勝。もちろん重量だけでホイールの良し悪しは図れないけれど、ロードに比べてトラブルリスクの多いシクロクロス用ホイールにおいて、この価格は魅力的だ。
2セットお借りしたホイールには「IRC SERAC」と「IRC SERAC EDGE」をチューブレスで1セットずつ装着した。試走でそれぞれの組み合わせを試し、前「IRC SERAC」、後「IRC SERAC EDGE」を選択した。そして空気圧は前後1.65とした。
レース本番はBOREASの軽さと加速の良さに大きく助けられた。また大きなミスや転倒は無かったけれど、抜重に失敗して何度も地面から飛び出す木の根やポール止めの段差にホイールをぶつけた。それでもゴールまでトラブルなく走りぬくことができたのは、正直なところホイールの恩恵が大きいと思う。
そんなわけで、P&P components BOREASホイール、シクロクロス用ホイールとしてオススメです。