12/12(日)全日本シクロクロス@土浦りんりんポート
全日本シクロクロスに出場するのは今回が初めて。
これまでは遠方での開催が多くて、サポートが重要なシクロクロスにおいて、単独参戦しても結果を残すことはできないと思っていたから参戦を見送っていた。今年は茨城県土浦市での開催と言うことで、日帰りでも行ける距離なので弟にサポートをお願いして初参加。(結局、受付や試走も考慮して宿泊することになった)
そして、コーダブルームなどのフレームで有名な株式会社ホダカ様の展開するパーツブランドP&P componentsよりホイールをお借りできることになった。お借りしたBOREASホイールは前後でアンダー1500gの軽量アルミホイール。手持ちのホイールに比べると、500g近くの軽量化になる。そして軽さに加えてアルミホイールの安心感も大きい。2ペアお借りできたので、IRCのSERAC(ノーマルシラク)とSERAC EDGEをそれぞれチューブレスで1ペアずつ準備した。
土曜朝の試走に間に合うように会場入りし、コースを覚えるように試走を繰り返す。上手そうな選手の少し後ろを走らせてもらい、ラインをなぞって走ってみる。思ってもみなかったラインが意外と速かったり、次のコーナーへの移行がスムーズだったりと、学ぶことが多い。ホイールもSERACとSERAC EDGE、2種類を交換しながら、空気圧も変えながら色々試してみた。
試走時間の後半になりコースにもやや慣れてきた頃、芝から舗装路に出る右コーナーで後輪を滑らせ、転倒。リアエンドを曲げてしまい、SHIDOの安藤さんに直していただく。安藤さん、ありがとうございました。
試走後はマスターズのレースを観戦しながら、選手の通るラインを観察する。エリートやアンダーのトップ選手だとスピードが全く違うけど、マスターズのトップ選手だとまだ自分と近い速度域なので、レースペースの参考になる。
その後、午後の試走。霜が解けてグチャグチャだった朝とはコース状況がかなり変わっていた。再び、上手な選手のラインを観察しながら。やっぱり一人で走るよりもはるかに学べることが多い。本番と同じ時間帯なので、アイウェアのレンズ選択なども考えながら、たっぷり2時間走った。15時前後だとちょうど後半のキャンバーを越える時に西陽が目に刺さるので、レースは濃いめの調光レンズを選択することにした。朝と合わせて3時間半、コースはしっかり頭に入った。そしてタイヤは「前:SERAC、後:SERAC EDGE」で臨むことに決めた。
そしてレース当日。
しっかり8時間以上睡眠をとり、朝食を食べてからチェックアウト時間ギリギリにホテルを出発。当初は朝の試走も走るつもりだったけれど、土曜試走の感じから朝と昼ではコース状況が大きく異なるため、朝の試走は見送ってチェックアウトまでホテルで休んだ。これは良い判断だったと思う。
試走の準備をすべて終えてから、U23のレースを観戦しつつ、歩いて走行ラインをチェック。
そしてU23のレース後、最後の試走。コースは昨日よりもさらに乾いていて、泥のコーナーなどはそれまでのレースでラインがしっかり出来上がっている。後半の急坂キャンバーを繰り返し練習している選手が多かったが、自分はバイクを降りてランで行くと決めていたので、時間の許す限り周回して試走を終えた。
そして車に戻り、弟のバイクを借りてローラーでウォーミングアップ。試走で身体は温まっていたので、30秒~1分のインターバルで心拍に刺激を入れるように。
その間にサポートの弟は再びバイクを洗車し、プーリーやチェーンに絡まった芝を丁寧に取り除いてくれた。
洗車機はマキタのバッテリー式。ガチ装備だ。
この日の気候はとても暖かく、ノースリーブインナーの上からセパレートワンピを着用し、手は指切りグローブ。12月にこんな夏の格好でレースをするのは初めてだ。
スタートバイクはこちら。
その後スタートに移動して、招集を受けてコースに並ぶ。ゼッケンNo.は48/81。一列8人で最後の一枠だったので、選択権無くほぼ中央からのスタートになった。
そして定刻通り14:30にスタート。
若干反応が遅れたもののクリートキャッチは上手く行った。序盤になるべく前のパックに入ることがその後の運命を決めると思っていたから、1周目の舗装路や直線区間では全開に近いパワーで踏んでいく。
半周ほど終えたところで周囲を見ると、20~30番台の選手ばかりだったので、スタート位置よりは少しポジションを上げられているようだ。
少しずつパックが形成されつつあるけど、ここで休んでしまうと前に追いつけなくなると思って、パワーを緩めずに前を追う。
1周目完了時点で35位前後、観戦者からの情報によれば先頭からはたしか50秒遅れくらいだったと思う。
2周目に入ってパックができたが、踏めるところは積極的に踏んで前を追う。自分の後ろに何人かいるのが分かったけれど、気にせずに前だけを追う。そして少しずつ差を詰めて、パスしていく。3周目を終えたあたりで順位はおそらく30番くらい、先頭との差は2分30秒ほど。
1周6分として80%だと何分だろう、と一瞬考えたがすぐに答えが出せなかったので、考えないようにした。(これはレース前に考えておくべき内容)
ここまで転倒などの大きなミスはなく、かなり順調に来ている。
その後、4~6周目あたりの記憶があまりない。キツくなり始めてきたあたりで、ちょうどAX青木選手に追いつく。直線区間で自分が前に出るが、テクニックは青木選手のが明らかに上で、後ろで詰まっているのが分かる。「もっとコーナーの抜けを意識して!ペース乗せていって!」と言われるがどうにも加速が悪い。青木さんすいません。
そうしているうちに、7周目あたりで81番ゼッケンのトヨカツが追い付いてきた。最後尾からここまでポジションを上げてくるとは・・・すごい。トヨカツの後ろについたもののコーナーの度に離され、直線で脚を使わされる。キツくて脚も攣りかけているけど、パックから千切れたら単独になるので何とか食らいつく。トヨカツに付いていければ完走が見えてくると思っていた。この時、先頭とのタイム差は3分40~50秒。
そしてようやく、10周目の鐘を聞いてラスト周回へ。なんとか最終周に入れた。そしてほどなくして、トップの小坂選手がゴールしたとのアナウンスが聞こえた。どうやら思っていた以上にギリギリだった模様だ。
前を走るトヨカツ含む2人のパックからは数秒遅れ。この差をなんとか埋めようと思うけど、差を詰められない。脚ももう攣りかけている。そのまま誰も抜かせず、抜かされずにゴール。
81人出走して、28位。完走は30人だったので、本当にギリギリだった。最終周回に入るのがあと20秒遅かったらDNFになるところだった。
それでも、ロードレースも含めて初の全日本完走。突貫ではあったけれどしっかり準備してきて、弟にもサポートに入ってもらって、完走できて本当に良かった。
またレース中はとても沢山の方に応援して頂いて、とても力になりました。ありがとうございました。
振り返ってみれば色々反省点や改善点もあるし、もっと上の順位を取りたかったという気持ちも沸いてきたけど、それは次回の目標と言うことで。
そしてやっぱり全日本の舞台は特別で、完走目標だとしても参加してよかったなと。これほど沢山の観客の中でシクロのレースを走るのは初めてで、本当に楽しかった。
来年は20位以内を目指したいな。